粉物好きの、粉物好きのための修行部。
秋晴れの清々しい吉日、自宅にて開催。
修行しに来る友は、これが『第一回粉物修行部入門テスト』だとは知らず…。
最近、肉まん作りにハマっている私が、粉物修行部へ導く。
自分ひとりでは作らないであろう友に、肉まん作りを熱く指導する。
粉物と向き合い、１対１の修行。
粉物と一心になる。
粉物をこねる時間が、無心の静寂を作り出す。
コネコネ修行を終えると、次は一番の難関である。
肉まんのタネを、皮で包む修行。
私も、このテクニックが、まだまだ習得できない。
未熟さを痛感…。
ともあれ、それらしい形に包みあげ、蒸し器に入れる。
いい匂いと湯気が、食欲をそそる。
２０分蒸し、期待に胸を弾ませ、蓋を開ける。
蓋を開けた瞬間の喜びが、あふれでる！
『わー、肉まんだ！美味しそう♪』
ヨダレが口の中をほとばしる。
間髪入れず、すぐに実食…。
『うまっ！ふわふわ♪』
粉物の進化系のスゴさを噛みしめる。
食べ終わる頃には、１時間半の修行の苦労が吹き飛ぶ。
そして粉物への愛着と依存が、また作りたいと思わせる。
まるで、粉物の魔法にかかったようだ。
修行した友も口を揃えて言う。
『美味しかった！また家でも作りたい♪』
そう。それで良い。それが修行である。
粉物への悟りを、一歩踏み出したようだ。
粉物部への入門を許可する。
これからも、粉物修行は続く。
新たな粉物の進化系を求めて…。