【豆まき】

毎年恒例の豆まき。
鬼役に豆を投げつける!というのが、我が家の毎年の恒例行事。
そうなると、『鬼役は誰がやるの?』となる。
今年もその話題で、盛り上がる。

ウチの家の一番ひょうきんな次男(小5)が、『やりたくない、やりたくない』と盛り上がっている。
それはまるで、ダチョウ倶楽部のフリとしか思えない。

夕食後、家族6人でテーブルに座る。
私『ジャンケンで鬼を決める前に、一度、指差しで鬼をやって欲しい人の決を採ってみようよ!』そう提案した。
『いっせいのせい!』で指が向かった先は…、ひょうきんな次男。案の定、5票獲得した。
次男『オレはやらないよ!w。ジャンケンで決めよう!』
5歳の末っ子は、保育園で鬼が登場し、泣いてしまったので、鬼役免除となる。

いよいよ、5人でジャンケンが始まる。
皆、立ち上がり気合が入る!
父『ジャンケンは気合だから!気合いで押せば勝てる!!』と、威勢の良い態度で圧をかけてくる。

私『私は、グーを出すから!』と心理作戦を仕掛けた。そしてグーを出す予定だ。

皆『ジャンケン、ポン!』『ワーーッツ!!!』
グーが3人、パーが2人。
これまでにない盛り上がりを見せる!!
とんねるずの男気ジャンケンと同じ熱量だ!!

父と長男がパーで勝ち!
私と次男と長女が負け…。
ウチは2箇所玄関があるので、鬼役は2人必要となる。
3人中2人鬼役なら、1人だけセーフか…。

皆『ジャンケン、ポン!』『ワーーッツ!!』
私『負けた…』

結局、私が一番に負け、次に長女が負けた。
ひょうきんな次男は、最後に運の強さを見せ『よっしゃーー!!』と叫んでいた。

鬼のお面を、スーパーでもらってきた。
ちょっと、可愛い過ぎないかい、君ら…w
長女が白鬼が良い、というので、私は赤鬼の配役になった。

鬼役をやるからには、全力で役を演じたいと思う。
女優魂に火がついた。
私『まず、赤い服が必要だよね…』と、衣装チェンジに向かう。
私『鬼って、金棒持ってるよね?!木刀で良いかな?!』

必要アイテムを揃え、玄関の前に立つ。
顔を怖く、低い声で『悪い子はいねーかー!!』と怒鳴る!
お面の可愛さと、顔の怖さの釣り合いが取れない…w

私『鬼って、ナマハゲと同じセリフだっけ?』
肝心の鬼の生態を知らなかった…。
女優としては、それでは演じきれない…(汗)

構わず、皆が豆を全力で投げてくる。
『鬼は、外〜!!(強め)』
『福は、内〜♪(優しく)』
まるで、日頃の恨みがこもっているかのようだ。

大役をこなし、クランクアップ。
私『はーい、終わりー!床に落ちている豆を拾ってー!』
豆を拾いながら、来年は「鬼メイク」も必要だな…と、私は密かに企む。

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