帝王切開と自然分娩、どちらが痛い?

出産方法が色々ある中で、そんな疑問を持たれた方も多いと思います。
特に、自分で出産方法を選べる場合、どちらにしようか迷うところです。

または、自然分娩の予定だけれど、急に帝王切開になる場合の不安も大きいと思います。

私は2回の出産を経験し、自然分娩と帝王切開の両方を経験しました。
結果、私なりの結論がありますので、よろしければ参考にして下さい。
(個人差がありますが、私は痛みに弱い方です)

目次

【結論】帝王切開の方が、まだマシ!

一言で言うと、帝王切開は『切腹』
自然分娩は『地獄での拷問・子宮収縮刑』

【帝王切開】→切腹について

切腹中は、麻酔が効いているので問題なし。
麻酔がきれても、痛み止めの薬でなんとかしのげる。
腹を切った痛みは、痛い。筋肉を動かすだけで痛く、起き上がる時の、腹筋が使えない。立って、トイレ行くのも一苦労。

【自然分娩】→地獄での拷問・子宮収縮刑

『地獄での収縮刑』は、とにかく時間が長い。
9時間くらいは痛かった。
最後の4時間くらいは、死んだ方がマシ…と思うくらい。
地獄なので、それ以上死ねない、逃げ出せない状況。

長時間の痛みの中、痛み止めが使えない、と言うのが一番のデメリット。
ごまかしがきかないので、ひたすら痛みを感じ、逃しながら、最後のイキミの号令がかかるまで待つ。

自然分娩時に、会陰切開をされたので、結局、その傷の痛みもプラスされる…。
これもまた、座るのに痛く、用をたすのにも痛い。

全てを含めての結論は、帝王切開の方が、まだマシ!

出産秘話のスピーチ内容

下記内容は、出産秘話を皆の前で話した時のスピーチ内容です。
ご興味ある方は、読んでいただけると嬉しいです。

私は四人の子供がいますが、上二人は、主人の連れ子です。
なので、私が出産したのは2回です。
これから、その2回の出産体験について、話したいと思います。

初めての出産は、緊急帝王切開でした。
39週目に、妊娠高血圧症になり、急遽血圧が上がったため、緊急帝王切開になりました。

二人目の出産については、医師から2通りの出産方法があると説明をうけました。

ひとつめは、前回と同じ帝王切開。

ふたつめは、自然分娩。条件を確認して、大丈夫そうであれば、自然分娩も可能であると説明を受けました。

私は迷いました。どちらのリスクも確認し、悩みましたが、最後の決めては、自然分娩をしたことないので、やってみたい!という、挑戦心からです。
果たして、帝王切開と自然分娩だと、どちらが痛いんだろう?どちらが良い出産方法なんだろう?という、素朴な疑問を解決させるため、自然分娩に挑戦しました。

自然分娩は、いつ産まれるかわからない…という、ドキドキ感がありました。
でも逆を言えば、いつ産まれるのか不安だし、私や家族の予定も立てられず、モヤモヤする結果となりました。

そこで、ひとつの目標として、この日に産むぞ!という希望日を決めました。

誕生日の日付の数字が良い、
10月10日が第一希望。
10月11日を第二希望としました。

その希望日に産まれて来るように、10月9日から『陣痛が来るジンクス』を片っ端からやってみました。

結果、効果があったとみられるのは2つ。
ひとつめは、10日にあった内診グリグリ
ふたつめは、母親の強い執念(しゅうねん)だと思われます。

第一希望日の10月10日には、陣痛がこず。

そして、翌日第二希望日の10月11日、今日こそわ!と張り切り、散歩をガンガンしていると、昼過ぎに、とうとうお待ちかねの前駆陣痛が始まりました。

その後、夕方4時に病院に入り、五時から本陣痛です。

そこからは、頭の中でカウントダウンが始まりました。
『今日中に産むぞ!』という強い想いです。
そして、私の口癖は『今何時?』になりました。
主人は、時計代わりとして、大活躍してくれました。

途中から、私の日付へのこだわりに加え、もうひとつ、出てきた強い想いがありました。
それは、こんな想いです。

『私は今まで生きてきて、こんな苦しい痛みに何時間も耐えたことはない。この痛みはまるで、地獄での拷問みたいだ。子宮収縮刑だ。この拷問を今日中に終わらせたい。1分でも早く終ってほしい。』という想いでした。

そんな拷問の最中、『死んだ方がマシだ』という考えまで湧いてきました。

その後、私は、いつの間にか神様に強くお願いしていました。
『神様、助けて下さい!私はこの痛みに耐えられません。早く元気な赤ちゃんが産まれますようお願いします!』と、心の中で強く願いました。

そんな、神頼みだの、地獄だと、意識がモウロウとしているうちに、9時、10時、11時と、時間だけが過ぎ、痛みと苦しみが倍増していきました。

地獄での痛みに、泣き叫んでいると…、
医師から『子宮口全開』という、神の声とでも言える言葉を耳にしました。

『やっとだ…やっとここまできた。』と思い、
最後に主人に、『今何時?』と聞きました。
時刻は23時30分。主人は、残り30分と私に告げました。

そして、私は最後に医師に質問をしました。
『ここから赤ちゃんが出るまで、何分かかりますか?』

先生は『もうすぐですよ!』と言いました。

私の最後のいきみは、出産日になる10月11日へのこだわり。
そして、地獄を抜け出し、人間世界に戻りたい!思い。

そして、とうとう私は開放されました。
産まれた瞬間は、ただただ放心状態。
医師は『出産時刻、23時41分』と告げました。
日付が変わる、19分前。
『なんとか間にあったー!』と、私は安堵しました。

感動の涙より、地獄で受けていた拷問から開放された現実を、ただただ感じていました。

分娩が終わり、分娩台の上で放心状態の私に、
医師は、出産の感想を私に求めてきました。私の口から、一番初めに出てきた言葉は…

『自然分娩より、予定帝王切開の方が、はるかに良いですね!予定帝王切開にしなかったことを、後悔しました』と言いました。

それは、当初、私が疑問に思った、素朴な疑問の答えでした。
そんな感想が、喜ばしい子供の誕生より先に出てきたことが、第二子出産の感想でした。

出産にかかった9時間中、私は何度もこう言いました。
『この陣痛の痛みに耐えられないです。帝王切開に切り替えて下さい!もう駄目です。帝王切開でお願いします』
と、助産師や医師に頼みました。
2時間ごとに一回、合計3回お願いしたが、すべて弱音とみなされ、却下されました。
理由は、『今、順調に陣痛が来ているので、帝王切開に切り替える理由がない』とのことでした。

私には当初、選択肢があった故に、納得できず、何回もお願いしてしまった次第です。
今では笑い話です。

結論、私は予定帝王切開が良いと感じました。
帝王切開をひとことで言うと、『切腹』だと思います。

一方、自然分娩をひとことで言うと、『地獄での拷問・子宮収縮刑』だと思います。

切腹が良いのか、子宮収縮刑が良いのか、人それぞれ違うと思います。

皆さんは、どちらの方法で出産されましたか?

ご清聴ありがとうございました。

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